2011年9月8日木曜日

CEDEC「東アジアにおけるオンラインゲーム・SNSの市場動向」レポート


横浜パシフィコで行われている、CEDECに来ています。
グリーの田中社長の出るセッションの裏で行われた、表題セッションを聞き、
それが非常に勉強になったので、メモ程度ですが共有します。

----------------------------------------------------------------------------------

■東アジア進出時の注意点
海賊版対策が大きな課題。
オンラインゲームはコピーしやすく、進出はかなり難しい
また、既に、欧米、他アジア企業が多く進出しているため、レッドオーシャン。

■facebookユーザー数に関して
ベトナム、中国は閲覧規制あるためユーザー数少ない。(逆に言うと、欧米企業も入りづらいのでブルーオーシャン?)
インドが近いうちにインドネシア抜くことが予想される。
(セッション中で出てきたわけではないのだが、以下URLの国別fbユーザー数は以下URLを参照。
http://www.checkfacebook.com/)

■アジア各国市場の概要
/日本と同じようなサービスを受容できるだけの市場があるのは、シンガポール、韓国、台湾、マレーシア
/人口が多く、貧富の差が激しい反面、富裕層も多い、中国、インド(インドネシア)
/成長が続いており、現状の市場は小さいが今後の成長が期待できるタイ、ベトナム、フィリピン

■アジアのオンラインゲーム市場は日中韓が主戦場
/中韓は進出の説得はしやすい。ASEAN各国はすべて会わせた市場規模も1000億円程度とモバゲータウンよりも額が少ない状況
/中韓はオンラインゲームにおいて、「規制」と「競合」が強すぎる
→中国においては結局中国国内企業が国外企業に勝ってしまう。

■中国のオンラインゲームのARPU(月額)
4900億円÷3.1億人(課金:1.1億人)=1600円(課金者ベース:4800円)
単価が安いため、アイテム課金が前提にユーザーを集めることが最大のポイント(月500円以下のユーザーが全体の70%程度を占める)
→いかに多くのユーザー基盤を持つSNSと太いパイプを持てるかが勝負の分かれ目
→何を武器にそのSNSと交渉するか
→携帯電話の実績、中国での人気作品、日米中の実績・ブランド、中国での実績
/豊富なユーザー基盤(ユーザー数が多い)を持つ企業が売り上げ額ランキングの上位を占めている

■第二の中国を探せ
インド、インドネシアは中国なみに旧劇に市場拡大が期待できる。

*参考
SUZUKIのように、確実に成功できる市場に貼っておくのも一案
競合が弱い間に圧倒的な地位を気づけば、いつか市場がおいついてくるかも。
SUZUKIはアジアだけでなく、ハンガリーのシェアもかなり多い

■韓国のオンラインゲームのARPU(月額)
2700億円÷0.2億人=11400円
人口5000万人なので、若者人口を考慮してもこれ以上ユーザー数が増えることは期待できない→課金率をいかにあげるかがポイントになる。
/PCオンラインゲームは韓国企業の独断場
国内の開発事業者の買収も進められており、海外事業者が入りにくい状況
日本の高いコンテンツ力を持ってしても厳しい現状。

*参考
/インドネシアのモバイルトラフィック量:
ブラックベリーのそれはアップルの4倍、ノキアの6倍
/スマフォ市場には各国企業の進出は遅れている→denaの韓国進出に期待

■第二の韓国を探せ
ユーザーあたりの利用金額はユーザーベースで
タイ:月額1280円、ベトナム:月額1300円
(課金者ベースでいくとさらに額はあがる)

ユーザーあたりの利用金額は課金者ベースで
タイ:月額1280円、ベトナム:月額1300円

→課金者率をいかに増やしていくかが肝

■オンラインゲームの良い点
/パッケージ販売と異なり、地域性にあった価格設定を随時行える
/在庫を持たない分、リスクを低くチャネルの拡大ができる

■東アジア進出の際の懸念点
/海外市場がわからない、ローカライズが手間
/1000億円にも満たない市場で売り上げは期待できない
/現地と交渉できる人間が少ない
というような初動的ミスをくりかえし、中韓企業に遅れをとってしまう

■ネット人口
インド:9000万人内モバイルが3000万人
インドネシア:5000万人

----------------------------------------------------------------------------------
補足、修正など気づかれた方はおっしゃっていただけると嬉しいです。

2011年8月9日火曜日

初めてWEBサービスを作ってみて考えた3つのこと


先日、仕事ではなく個人的に友人たちとWEBサービスを出しました。
個人的に作ったのは初めてで、仕事(モバイルゲームのプロデューサー職)とは
勝手が違う中で、周りの人に支えられながらのようやくのリリースでした。

サービス名はPICKAREといいます。
どういうサービスかと言うと、
・facebook連携サービスです。
・女の子が男の子をデートに誘います。最初のアプローチは女の子からしかできません。
・そのため、男の子はこのサービスの中で「待受男子」と呼んでいます。
・お互いの「デートしたい意思」が両立した段階でお互いのfbアカウントがお互いに連絡されます。

ざっとこんな感じ。
サービスのコンセプトやターゲットの定義、サービス設計、画面設計などなどなどなど
ほんとにあげたらきりがないぐらいに、直したいところがいっぱいあります。
ご意見頂く、至らないところが本当にたくさんあります。

その中で思うことがあったのでまとめたいと思います。(長文です)



◆サービスによりユーザーにどうなってほしいか、という視点の重要性




このサービスを作った中で一番の反省点がこれです。

私たちのサービスリリースの目標は「85世代が85日間で8月5日にWEBサービスをリリースする」
ことが第一でした。この目標にユーザーにどうなっていてほしいかの視点はありません。
そのためか、ユーザビリティやユーザー視点の欠いたサービスになってしまったことは
否めないと思います。

サービスを作るうえで大事なのは、「どんなサービスを作るか」を考えるのではなく、
「そのサービスを使ったユーザーがどんな価値を感じるのか、どんな行動をとっていてほしいのか」
というサービスを使ったイメージを具体的に思い描くのがいかに大事かを思い知らされました。

◆誰にでも好かれそうなものは、誰にも好かれない
PICKAREのうたい文句は「肉食女子が待ち受け男子をデートに誘う」というものです。
しかし、頂いたご意見の中に「肉食女子はこんなとこで男ひっかけねーよ」とか
「肉食女子って言われて登録する気にならない」というものがいくつかありました。
ターゲットの定義を曖昧にしたままで、表面的にキャッチ―な言葉を使ってしまったあまりに、

届けるべきユーザーにサービスを届けられなかったことが要因だと思います。

ターゲットを明確に定義することはユーザー数を限定することになると思ってしまうので、
企画者としてはそれは避けてしまいがちです。
しかし、ターゲットを限定しないサービスは誰にでも好かれると思いきや、
誰にも好かれない、使われないということを再認識しました。
確か、博報堂ケトルの嶋さんも言っていたことで、すごく心に残った言葉なのに、
それを実践できず、知識と知恵はやはり別物なのだなと。



◆WEBデザインは誰にでもわかりやすく、使いやすく、楽しければなおよし


今回のこのサービス、WEBデザイナーさんがどうしても見つからず、WEBデザイナー不在のまま、開発し、そのままリリースしました。
やっぱり、見る人が見たら完全にそれはばれてしまっていたので、見た目のクオリティもやっぱりユーザーからしたら物足りない感じなんだと思います。




最近何かと話題のUI/UXについてのご意見もけっこう頂きました。
いかに工数をかけずに、シンプルに構成するかという視点で画面設計を行ったので、
それも言われてしょうがないことだなと思っています。
自分自身で毎日このサービスのサイトを作っていると、
ページを解読する、サービスを進めていく難易度のハードルが低く設定しがちになるように感じました。
「こんぐらいユーザーもわかるだろう」と
ユーザーが初めてこのサービスを使った時のイメージが全然足りませんでした。

あと、これだけデザインの重要性が叫ばれてるのに、WEBデザインちょっとなめてました><
「これだけシンプルなサービスなんだから、シンプルに作ったら、普通に使えるサイトになるっしょ」
とか思ってました!全然違いました。
サービス設計とは逆にWEBデザインは、「誰にでもわかりやすく、使いやすく、楽しければなおよし」
ってものなんだなと実感。


--------------------------------------------------


とこんな感じです。私もまだ若輩者なので、「おめえ、ここ違うんだよ!」
みたいなご意見あれば、是非下さい!
まとめててすごく感じたのは、いつも企画して実施しているようなイベント運営に
関しても同じことが言えるってことです。何事も勉強ですな。
今回のサービスリリースに至っては、今まで机上の空論でしかなかったものを、
実践できたとても勉強になるものでした。
実際にユーザーがいるものを勉強とか言ってはいけないと本当に思いますが、
お許し下さい。

これを活かして、更にいいサービスを作っていければと心底思っているので、

最後はこの一言でしめくくります。
言うは易し、行なうは難し

今回ほど、このことを実感したことはなかった!

2011年7月13日水曜日

シェアハウスノススメ -不動産屋運営or個人運営の違い編-

前回のブログでも書いたとおり今シェアハウスに住んでいます。

私の周りにはシェアハウスに住んでいる友達はけっこう多いのだけど、 一般的にはまだ全然広がっていない暮らし方だと思うので、 シェアハウスについてざっくり書こうと思う。

タイトルの通り、シェアハウスには大きく分けて2通りある。 それが、不動産屋運営と個人運営のシェアハウスだ。 不動産屋はその名の通り、不動産屋がシェアハウスとして物件を運営し、 収支管理や住居人探しなどもそちらでやってくれる。 NPOとかがやっているところもあるみたい。 反対に個人運営のシェアハウスは物件探しから、収支管理、住居人探し などは自分たちが行わなければならない。

それぞれの利点・欠点を分けて書いてみたいと思う。 ただし、私は個人運営のシェアハウスには住んだことがないので、 そちらの話に関しては伝聞とそういうシェアハウスに住んでいる友達を見ていて思ったことになる。
以下はあくまで個人的な考えです!ご了承を。

<不動産屋運営>
◆利点
・不動産屋が物件探しから住居人探し、収支管理してくれるからとにかく楽。 その上、誰か住居人が出た後、借り手が見つからなくても、住居人がその家賃分を負担する必要はない。 ・初期費用が安い(大体の物件は仲介手数料などかからず、デポジットといわれる預かり金10万円未満程度) ので、引っ越ししやすい ・多くの不動産屋経営シェアハウスでは、家具や家電、キッチン用品などが既に準備されているので、 こちらも購入する費用を節約することができる。 ・そこそこの値段の不動産屋経営シェアハウスに住めば、同額で一人暮らしするよりも高い生活レベルで 暮らせる家に住めることが多い。(キッチン、お風呂が広い、リビング、乾燥機があるなど)
◆欠点
・不動産屋はとりあえず、入居者が入ればそれでいいいので、どんな入居者が住むかわからない。 (ただし、立地や値段、建物の雰囲気などである程度は限定されるかも。 私が今住んでいるシェアハウスも8人中7人がスマフォユーザーで8人中7人が海外居住経験があるという、 大分一般的でなさそうな属性の人達) ・入居者がわからない以上、気が合わなかった場合は即引っ越しなんてこともあると思う。 (うちのシェアハウスは幸いいい人ばかりなのでよかったのだけど、 やはりシェアハウスをしようと思った動機は本当に人それぞれなので、それはけっこう大きい) ・不動産屋経営なので、自由度は低い。ちゃんと管理されていて、おしゃれで値段もそこそこみたいな シェアハウスは大体友人の宿泊は禁止。

<個人運営>
◆利点
・どんな人とどんな風に、どこで暮らしたいかを実現することができる。 (ただ楽しく暮らしたい!だけではない理由でシェアハウスしたい人にはこれかなり重要だと思う) ・コンセプトを決めて、イベントを実施するなど、自分たちでシェアハウスを運営していく面白さがある。 まれびとというシェアハウスはどのへん非常にうまく、面白く運営されている。 面白い人達が集うプラットフォームになれる可能性を持っているのが個人運営シェアハウスだと思う。 ・自由度はかなり高い。
◆欠点
・物件探しが超大変。ほんとに大変。こんな若者が複数で住むってなったら大家さん、管理会社どちらも なかなか了承をくれないのです。 ・初期費用などを全部自分たちで負担しなければならないのでお金が必要。 ・入居者が抜け、誰かが入らなかった場合、足りない家賃を自分たちで補てんしなければならない。 ・自由度が高い分、お金やものなどルーズになりがち。このへんの許容レベルが同じぐらいの人と住まないときついんじゃなかろうか。
利点欠点とまあざっくり書いちゃったのですが、 そうでしょうか。 恐らく人によってのやりたいこと、経済的余裕などでどちらを選ぶかが変わってくるでしょう。
ただし、シェアハウスはやはり一人暮らしの時よりも、 一人の時間は確実に減ると思います。 しかし、それを凌駕するぐらいにお互いに相乗効果をもたらすことができ、 同時に毎日楽しく過ごすことのできる場所を作ることもできます。 そのためにはスペックだけではシェアハウスは決めないほうがいいのでは、 と個人的には思ったりします。
もうじきロンチされる、シェアハウスマッチングサービス『colish』に こんな言葉が書いてました。 いい言葉だったのでちょっと引用します。
これまでのシェアハウス=「どこに、いくらで住むか」
これからはシェアライフ=「だれと、どんなふうに住むか」

楽しいシェア生活を!

2011年6月25日土曜日

他人と暮らす

ええ。
タイトルの通り、今他人と住んでます。

不動産屋経営のシェアハウス。
男女8人の暮らし。
一緒に暮らし始めるまではなんの関係もなかった8人(ってか、今日やっと8人の入居が完了した)

友達みたいな関係かと聞かれれば少し違う。
でも、家族ほど近くなりきれてるわけでもない。
言うなれば、少し縁の遠いいとこと住んでる感じ。
一緒にいたら話もするし、ごはんも食べるし、すっぴんも見せ合う。
でも、自分のコアな部分を話すかと言えばそういうわけではない。

行ってきますと行ってらっしゃい、
頂きます、ごちそうさまをくりかえし、
お互いの重なる部分が自然に見つかれば、共有するし
見つからなければ、深堀することもない。

楽だけど、少しさびしい感じ。
でも、これ以上、一緒にいる時間が欲しいかと言われればそういうわけでもない。

今はアドベンチャー的に楽しいです。社会科見学といったほうが正しいかな。
でも、同じベクトルを向いてる人と暮らしたいと思う欲求が近いうちに
芽生えてくるのは目に見えている。

今のシェアハウスに引っ越してくる前から、たぶんここに住むのは長くないと思ってたけど、
やっぱり長くない気がしています。

だからというわけではないですが、
WEB系、WEBに24時間まみれていたいという人ばかりを集めてシェアハウスしたいと
思ってます。
基本的には普通のシェアハウスなんだけど、
たまにブレストしたり、サービス作ったり、WEB系の若手のプラットフォームになったり。

長い人生、そんな期間が少しぐらいあってもいいと思うんだ。

参考図書:他人と暮らす若者たち

2011年6月24日金曜日

いよいよ明日!85世代限定イベントの開催!


引越しやら、他のイベントの準備やらでかなーりバタバタしていて、
書くのが前日になってしまった(汗)

いよいよ明日!
85世代限定クラブイベントを開催します!


200人の同世代が集まって何が怒るかは来てみないとわからない!!
16時開始というクラブビギナーにも遊びにきやすい時間帯なので、
お時間ある方は是非来て下さい。
DJ陣がテライケメンです。

また、同日深夜12時からはアフターパーティーもやります。
チャージフリーで年代も何も関係ないので、
まだ遊び足りない!って人も、85じゃないんだけど、、って人も
こちらもお気軽にどうぞ!


2011年5月31日火曜日

「働く」ってなんだ


「働くってなんだ」
最近考えたり、人と話す機会の多いテーマだったので、
なんとなく、備忘録として書いておこうと思う。

前提として、私実は大学の専攻はまちづくりだった。
っていっても建築学科とかではなかったので、ソフト面からみたまちづくり。
高校生のころから、割とまちづくりとか祭とか、経営学とかに興味あったことからの選択だった。


-------------------------------------------------------------

で、最初の会社に就職したのは、
「日本の企業を元気にさせないとこのままじゃ、日本危ないんじゃ」という思いあがりで
「働くことを楽しくしたい」という理由から。

「働くことを楽しくする」ための自分の選択肢は
「経営者になって、働くことを楽しくする会社を作る」か
「働くことは楽しい!みたいな報道をするため編集者(なぜ編集者限定だったのかはいまだに謎)」
「働くことを楽しくするために他の会社のお手伝いができる、コンサルか人材業界」
だった。

で、結局就職したのが、人材業界。
入社してすぐに、その思いを実現することはかなり難しいことだと悟ったわけだけど。


なぜって、それには色々理由はあるけど、
(人材業界と求職者、求人を出す企業の構造はマッチポンプだとか、
参入障壁の低い業界であることと景気悪化で各社ダンピングが激しく、
その企画や戦略の中身なんてほとんど問われなかったこととか。
もちろん自分の力量不足も大きな要因だったと思う。)

一番の理由は「働くこと」は「働くこと」だけで独立するものではなく、
「生きること」とほぼ同じだから。

「働くこと」だけに焦点を当て、それをよくしたところで、
「生きること」が楽しくなるわけではない。

「働くこと」を「働く」というフェーズから改善するのではなく
「学ぶ」ことからよくする必要があると思った。

だから、会社を辞めることにした。
このままここにいても、たぶん実現したいことを実現できないと思ったから。
同時に、スキルも知識も停滞したまま、何年もそこに居続けることに恐怖を感じたから。

「なんでWEB業界!?しかも営業じゃないの?」
ってよく聞かれた。そりゃそーだ。異業種、異業種。今の会社でもかなり稀な存在だ。

「なんで?」って聞かれたら、一言で答えると「未来を感じたから」としか言いようがない。

私は、インターネットによって、世界が広がって、知識がついて、
行動範囲もつきあう友達も変わった。
たぶん、それまでの友達関係と会社だけの生活では実現できなかった生活が今の生活だと思う。

その威力をすごい感じて、これは未来を変える大きな「力」だと思った。
私が実現したいことは、たぶんこの世界にあると確信した。
自分が変わったように、他の誰かの生活をよくするきっかけになるだろうと思った。

同時にその時に自分がベンチマークしていた人たち皆がWEBやらITにやたら強かった。
その人たちまでは程遠いけど、いま自分ができることとして、その手段を手に入れたかった。

社会人3年目で転職して、新卒や学生の時からWEB業界にどっぷりはまっている人たち
との大きな差を感じて、めちゃめちゃ悔しかった。だから勉強したし、色んな人に会いにいった。
必死になってWEBとかモバイルに詳しくなろうとした。

でもきづきました。

「あれ?私WEB業界で新しいサービスを出すために今ここで働いてるんだっけ?」

違う!違うのよ!

やりたいことを実現するための手段として、WEBを選んだんだった。

危ない、危ない。

WEBもモバイルも新しいテクノロジーもサービスもわくわくするし、ほんと好きなのはほんと。
ほんとにこういうことを話している時や、サービスを作ってる時の楽しさは半端ではない。

でも、WEBもモバイルも「人が変わる」、「社会が変わる」きっかけにしかなれないと思う。(今のところは)

リアル大事。

あれ、働くってなんだって話だった。脱線した。

実は、ワークライフバランスって言葉あんまり好きじゃない。
だって、ワークはライフの一部だと思うから。
「働く」を考えるには「生きる」を考えなきゃいけない。

「生きる」を考えるには「住む」も「食べる」も「結婚」も「子供」も「趣味」
も考えなきゃいけない。(これは人の受け売りでもあるけどねw)

ということは、「働くこと」は「生活すること」と同義語だ。

「生活すること」を考えるには生活する「コミュニティ」を考える必要がある。
(生活には他にも色々な要素があることは承知ですが、、)

今はこんな結論に達している。

そんなこんなで、大学時代に勉強していて、社会人になってから「大学時代の勉強ってなんだったんだ、、」
とか思ってたことに回帰してきた。人生無駄なことなんてないね。

どんなコミュニティが素晴らしいのか、
どんなコミュニティで生きていきたいのか、

今は「働くってなんだ」を考えることとセットでこんなことを考えている。



2011年5月29日日曜日

ARが作る未来の生活

日々色んなところで、新しい技術やらサービスが出てるけど、
個人的にかなりわくわくして見てる技術はAR。

先日ARのさわりの部分だけ、プレゼンする機会があったので、そのときの動画などをここで紹介したい。

商用レベル、へたしたら実用レベルまでもまだきてないと言われるARだけど、
わりと現実的に使えるものがこれかなと思う。
眼鏡って実際に店に行かないとなかなか買えないものだったけど、このオンライン上で試着ができるこのサービスはよくできているので、実際の購買行動にも結びついてるんじゃないかなと思う。


二つ目、
従来のARはマーカーとか位置情報などでしか情報を付加できなかったけど、技術が進んだせいか、写真などもマーカー代わりとして使えるようになってきた。
下記動画みたいに写真にデバイスをかざしたら、関連する動画を見られたりなんっていう、報道の仕方も今後考えられると思います。


最後に。
先日、googleが動画などに個人情報をリンクさせることができるみたいなニュースが出ましたが、その技術を使えば、下記画像みたいに、雑踏の中でデバイスをかざせば、その人のtwitterアカウントやtweetが見れるようになるかもしれないことを予想させる動画。
ミュージックビデオだけど、妙にリアリティがあります。



さも、自分が海外サイトから探してきましたみたいな感じの上記動画たちですが、
実はこのブログから勉強させてもらってることが多いです。
ソーシャルメディア、ARなんかに興味ある人はご参考あれ。

Don't be lama

2011年4月25日月曜日

一期一会って大事

うちの会社は給料日が25日なので、この一週間はそれこそ給料日前なわけで、毎月のごとく、やっぱりお金がなかったです。

そんな中、今週出会った人が超絶面白い人たちだった!!
木曜日は<これからの働き方>というアジェンダの飲み会に行ってきた。 そこに来ていたのは、この飲み会の幹事の『greenz』編集長の兼松さん。
 『東京仕事百貨』の中村さん、というどっちも大好きなwebマガジンのお二人。 あとは、某ディベで都市開発の仕事をされている方など計6名。

兼松さんの考えとしては、<これからの働き方>っていうのは<安心して暮らすため>の働き方なんじゃないかと。 <安心して暮らす>ためには、仕事、職業などにとらわれないコミュニティを自分で持っておいて、 何かあったときには助けてもらったり、逆に助けたりできる関係を周囲と作ることじゃないかと。

また、特に印象深かったのは中村さんの<自立なき共生は依存>という言葉。 一人でも生きているという能力を身につけない限り、誰かに助けてもらってばかりになってしまう。 どこにいても生きていけるという能力を身につけてこそ、誰かと本当に共存できるという言葉。
この二つの言葉にはほんと同意。 <働くこと>を考えることは<どう生きるか>を考えるかであって、どう生きたいかを考えるには自分にとっての<幸せ>を明確にする必要があるんよね。

コミュニティの形成に関しても、私は自分に子供が生まれたら、たくさんの大人がいる環境で育てたいと思ってるから、 10年後とかにコーポラティブハウスに住みたいと思ってるんだけど。 そこの住人同士で子供の面倒見てくれるベビーシッターさんを雇ったり、面倒見れる人がみれる時に見たり、 たまに一緒にご飯を食べたり、旦那の愚痴を言い合ったり、 そういった生活をするってのは、兼松さんが言ってる「コミュニティを持つ」ってことなんだろうなあ。

こういう生き方もあるんだってことを知る機会がもっと増えたらいいのに!

あと、昨夜は友達がソーシャルベンチャーシェアオフィスという、 社会起業をやってる人同士でシェアし合うオフィスをオープンしたので、そのオープニングパーティーに行ってきた。

そこに来てる人がまあ面白い人ばっかりだったんだけど、(元暴走族で今社会起業家の人とか) その中でもこの人が面白かった!
フーゾク嬢の再就職支援の事業をやってる人。

この事業をするまで、普通にゼネコンで働いてたんだけど、元々この事業をやってる人に会ったときに、 「あ、これ俺の仕事だ」って思ったんだって。
この人から色々聞いたんだけど、、

フーゾク嬢と風俗店の関係って個人事業主と法人の契約らしい。
フーゾク嬢がいけないことしてしまって、
問題起こった時に店側が責任とらなくていいように。
 だから、体壊したりしても、有休なんてとれない。
でも、フーゾク嬢ってすごい借金ある人が多いらしくて、
(借金の理由はだいたい貢いでるかららしい) 体壊しても働かなくちゃいけない。

そして、あまり貯金をするっていう習慣のある人がいなくて、
お金なくなったら働くし、あれば使っちゃうって。

その貯金をさせるためにモバイルゲームってのは使えるんじゃないかって、
その人はすごい真剣に考えて相談してくれたので、ほんとに現実可能な方法を考えようと思ってる。

面白くて、興味ある人と会える機会はお金なくても這ってでも行くって決めているんだけど、 どうしても行けない時とかに「この前の会でゆいがすごい興味持ちそうなことやってる人いたよ」 と言われた時に残念感が半端ないので、一期一会は大事にしていきたいなあとすごく思う。

あー楽しい一週間やった!

2011年4月6日水曜日

君のラジオがマジで私のラジオな件


毎日毎日、WEB業界ではいろーなサービスがローンチされてるわけで、
それが短期間で話題になり、そして忘れられるというループを繰り返しているわけなんですが、
久々にココロオドルサービスが出てきました。


その使い方に関しては、既にニュースサイトから出てるから引用しますと、、

 特に仕組みを解説することもないほど使い勝手が優れているんだけれど、あえて解説すれば、サイトの右上にある「アーティスト検索」の検索窓に好きなアーティストの名前を入れると、YouTube上にあるそのアーティストの動画のサムネイル一覧が表示される。アーティスト名というくくりの中での検索だからだろうか、YouTube本体で検索するよりも、検索精度がいい。そしてサムネイル横の「Play」ボタンを押してその場で再生することもできるし、「Queue」ボタンを押してプレイリストに追加することも可能。プレイリストを作ればあとは順番に好みの曲が再生される仕組み。
 好きなアーティストの好きな曲をプレイリストに次々追加していけるわけだ。
 また今回の改良でTwitterと連動し、Twitterアカウントログインすれば、視聴履歴をサイト上に残すことが可能になったほか、「Shout」機能でTwitterFacebook上でその曲に関するコメントを発信できるようになった。
 またほかのユーザーのアクティビティがリアルタイムに反映されるのでのほかの人の聞いている楽曲を試しに聞くこともできる。

ほんと単純なサービスなんだよ。でも、シンプルに聞きたいアーティストの人気曲だけ聴けるっていうのが
ほんとに便利。今日の仕事中はずっとこれで曲聞いてたぐらい。
(家では聞きたい曲をいい音質で聴きたいからちょっと事情は変わるけど。)

あと、同じアーティストを聞いてる人を簡単に探すことができるんだよ。
ちょっとニッチな音楽の趣味の人だと、同じ音楽の趣味の人になかなか会えなかったりするから、
こういうところから意外と縁が広がっていくのかもしれない。

ちょっと、興味深いなと思ったのは、「元々あった友達関係」のソーシャルグラフではなく、
今回のこのサービスみたいな「興味・関心」や「場所」をソーシャルグラフの軸としての
サービスが多く出てきているなということ。

例えば、セカイカメラで有名な頓知.さんが出していた『domo』(現在は配信停止)
これは、facebookと現在地を連携させて、自分が今いる場所と趣味関心の近い人が検索され、表示され、コミュニケーションをとれるというサービスだった。

また、先日ローンチされたばかりの『color』も物理的に近い場所にいる人にだけ、公開される写真共有サービス。だから、party会場などでの使用が見込まれるという。

従来であれば、学校会社以外の人間関係を築くことが難しかったが、
twitterfacebook含めこういったサービス使うと、
自分のコンテンツとマッチする人を簡単に探し、つながり、コミュニケーションをとることができる。
いい時代だなあ、とすごい思ったので、衝動的に書いてみたのはいいけど、
上記みたいな「興味関心軸」で人とつながるってmixiのときからあったね。
私がmixi使いこなしてなかっただけで。
ただ、こういうサービスが増えてきたことで、ネットで知り合った人と会うハードルが
めちゃくちゃ下がったなーとは猛烈に思う。
やっぱり、いい時代やん。

2011年3月24日木曜日

東電の「アプリ作ったら知らせて」決断に驚愕

今日、ニュースサイトをあさってたら、こんな記事が出てきたよ。 あまりにびっくりしたので共有がてら紹介。
東電が電気使用状況データをCSVで公開 「アプリ作ったら知らせて」と経産省 [http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1103/24/news068.html:title]
それでも、おそらく社内では各部署間での調整や責任の所在などに 日本の大企業はとにかく前例主義で過去に実施していないことはとにかくやりたがらない傾向が強い。 特に東電のような大企業はなおさら。
それが、電気使用状況データをCSVで公開して、「アプリ作ったらお知らせして」ってtwitterで告知してる。 状況が状況なだけに、思い切った行動をとれたのかもしれない。
折衝にかなりの労力をおしんだことだと思う。 東電の現状には賛否両論だろうが、 できる対処に関してはプロに任せ、スピードを重視することにしたこの東電の決断はほんとに評価してもいいと思うんだ。

2011年2月17日木曜日

出る杭に朗報 -日本でのソーシャル資金調達スタート-

ブログのタイトルに「WEB」「モバイル」とついている割には、 初めてのWEB関連記事。
最近巷では「ソーシャルなんちゃら」があふれかえってるけど、 その中でも私が注目したいのは今回紹介する、「ソーシャル資金調達」サービス。
どういうものかというと、個人もしくは団体がプロジェクトを立ち上げ、 それに「イイネ!」と思った人たちがお金を出して、それがプロジェクト発起人たちの 希望額に達すれば、その資金がプロジェクトに投下されるというもの。
お金を出した人たちのメリットが何であるかは、サービスによって違うのやけど、 例えば、ある映画制作のプロジェクトにお金を投資した人たちは、 その見返りに、映画のエンドロールなどに名前が記載されたりと、 リプライが金銭とは限らないのが面白いところ。
アメリカでは去年ぐらいから?(あいまい…)サービス開始されてて、 いずれ日本でも同様のものができるといわれていたけど、 ようやく今春ぐらいから、いくつかのサービスが開始される。
※詳しくはこちらを参照 [http://jp.techcrunch.com/archives/jp-20110211-it-started-a-crowd-funding-race-in-japan/:title]
1週間ぐらい前に記事になってたから、WEB界隈ではかなり話題になっていたので、 あえて私が書く必要もないのやけど、 書こうと思ったのは、 WEB界隈で騒がれてるだけじゃ、このサービスを本当に必要としている人たちのところに情報が届かないと思ったから。
上記のサービスは新しい事業とかサービスを立ち上げるって時だけじゃなく、 「映画を制作したい」「店を持ちたい」「作品を作りたい」 というようなプロジェクトでもできる。 日本はアーティストが尊重されなかったり、新しいことをする「出る杭」を抑えこむ 風潮が少なからずあるから、 こういうものを利用して、みんなの「やりたいこと」を実現に持っていけるようにすればいいと思うねん。 何か資金が必要な「やりたいこと」がある人が是非、サービス利用を検討してみてほしい。
あと、余談だけど、今春から始まる上記サービスの一つは86年生まれの人がやってんのよね。 いやあ、焦る焦る…
------------------------------------------------ 後、諸々告知。
▼PM5 3月12日 17:00~22:00(チャージなし)
初DJに挑戦すべく、イベント参戦します。 渋谷のBARでゆるくやります。チャージなしなので、いっぱい飲みがてら寄ってください。 BARの名前忘れたから、わかり次第ここに記載します。
▼サブカル日本語ロックしばりカラオケ 3月25日 20:00~@渋谷or新宿or中野 名前の通り、ミッシェルやナンバガ、フジファブ、ゆらゆらなんかが 好きな人ばっかが集まってカラオケします。 下はハタチの女の子から上はアラフォーのお兄様がたまで参加する年齢層広い会です。 参加したい人は下のURLをぽちってください。 [http://atnd.org/events/13066:title]
▼85会(仮称)ファーストイベント『85お花見会』 4月2日 19:00~22:00@桜丘カフェ (渋谷区桜丘町23-3 篠田ビル1F) 最近周りで84世代、86世代がかなり盛り上がってるのに、 はざまの85世代が何もなかったので、企画しました。 東京にいる85世代にはまたあらためてメールしますが、 これ見て参加表明して頂いてもOKOKです。是非85年度生まれの友達誘って来てください! [http://atnd.org/events/13067:title]
ではでは~!

2011年2月6日日曜日

自分を変える法則 -大前研一的名言-

このタイトル自己啓発的ww 先日のアサカツの時、紹介した大前研一の名言、 意外と知ってる人がいなかったので、ここでも紹介。
人間が変わる方法は三つしかない。一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える、この三つの要素でしか人間は変わらない。 もっとも無意味なのは、「決意を新たにする」ことだ。かつて決意して何か変わっただろうか。行動を具体的に変えない限り、決意だけでは何も変わらない。 そして時間、場所、友人の中でどれか一つだけ選ぶとしたら、時間配分を変えることがもっとも効果的なのだ。
「時間とムダの科学」p.95-96

目標があった場合、誰もが、自分もこうなりたいと思うイメージがあるはずだが、 そうなれないのは、具体的な行動がないせいかもしれない。 明日からがんばる、の明日はたぶん永遠に来ないと思うん。 自分にないたい姿と現状のギャップを埋める手段を考える際に、 上記のような行動をしてみたら、何か変わるかもしれない。 また、「やりたいこと」すなわち目標がない、でも何か足らないと感じてる人はどうだろう。 その場合も上の言葉が当てはまると思う。 四の五の言わず、とりあえず行動してみればいいのだ。 ずっと家にいて、いつもと同じ友達と飲んでるだけの日々では、 そんなものみつかるはずもない。

昨年読んだ本の中に印象的な一文があった。 

「あなたを知らない世界につれていってくれるのは、あなたの知らない世界の住人だ」

byティッピングポイント

 みんな外に出て、とりあえず、色々やってみようぜ! 新しく知り合った人は、絶対に今まで知らなかったことを教えてくれる。

 あと、今日本屋で立ち読みしたこの本もおすすめ。 20代半ばにさしかかり、迷ってる人はぜひ。